摩擦圧接部門

摩擦圧接とは?

摩擦圧接とは、接合する金属を高速で擦り合わせ、その時に生じる摩擦熱によって部材を軟化させると同時に圧力を加えて原子同士を金属融合させて接合する技術です。

従来行われている(※)アーク溶接やガス溶接と比較すると、摩擦熱以外の熱源を必要としないこと、溶接棒やフラックスが不要であること、接合時にガスやスパッタが出ないことなどから 自然環境にやさしい接合法です。
現在ではさまざまな産業分野(自動車・鉄道車両・船舶・産業機械など)で幅広く導入されています。

(※)自動車用リヤーアクスルハウジングの接合をアーク溶接から摩擦圧接にすることで約47%のCO2を削減できます。

摩擦圧接の特徴

  • 異種金属の接合ができます。
  • 異形材の圧接ができます。
  • 継手の機械的強度が高い。
  • 特別な開先加工等の前加工がいりません。
  • 圧接物の寸法精度が高い。
  • 材料の節約、工数の低減ができます。
  • 圧接は自動的に行われるので信頼性が高く再現性が大きい。
  • 重量物については中空にすることで軽量化できます。

SUS304丸棒からの機械加工 VS 摩擦圧接品の切粉量・時間比較

丸棒からの旋盤加工時間・・・13分
摩擦圧接加工時間・・・0.7分(圧接)+0.5分(バリ取り)=1.2分

圧接と溶接の違い

比較項目圧   接溶   接
@ 接合部温度低い材料の融点直下融点
A 接合部相固相(液相+固相)液相
B 拡散状態塑性変形にて原子挙動溶融状態での融合
C 金属間化合物強度低下原因の化合物ができ難い強度低下原因の化合物ができ易い
D 異材種接合対象物としては多い同材種の接合が多い
E 接合部形状推力を受けられる形状複雑形状でも可能
F 媒体,大気遮断不要CO2などは溶接棒,ガスが必要
G 外気温左右されない左右される
H 接合品質再現性が良く高品質ピンホールなどが皆無にならない
I 接合強度母材同等以上(面全体が接合)開先部のみの強度
J 作業者資格必要なし(機械が自動で行う)資格必要